新年のご挨拶
押忍、新4年金田です。
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。(というにはだいぶ日が経ってしまいました……)
昨年末に行われた自動車部納会を経て4年生は引退され、それぞれ学年がひとつ上がりました。
それに伴い体制も一新されました。
自分は僭越ながら2019年度主将を努めさせて頂くことになりました。皆様よろしくお願い致します。
さて、自分は年始に箱根駅伝の応援に行きました。
自分は幼少の頃より箱根駅伝をずっと見ており、ほぼ毎年日本橋付近でゴールを見届けておりました。縁あって昨年からは部のリエッセと共に各区を回って応援しています。
ここ数年、大学駅伝の強豪校と言えば青山学院大学が挙げられます。今年は総合優勝こそ逃したものの、厚い選手層と底力で復路優勝を果たしチームの「強さ」を見せつけました。青学の駅伝といえば原晋監督が有名です。彼の語る組織論はとても先進的で、自分も多くの部分で参考にしたいと感じています。
原監督は著書で理想の組織についてこう述べています。「高校時代の理不尽な部活と、大学時代のサークルのような緩くて自由な部活。両方ともダメだと思いました。一方で両方の長所が両立している組織が理想の組織だと思います。
だから、基本としてのルールは厳しく存在し、メンバー全員、ベースとしては同じ方向を向いている。そして、あくまでその土台の上で、学生たちには自由な発想と発言をさせる組織をつくろうとしたんです。」
我々はよく体育会系という言葉で表されるように上下が厳しいように捉えられることが多いです。しかしながら、同じゴールに向かって同じような方向を向くにあたっては下の学年の思いや考えを拾っていくことが大事になってくるのではないかと感じました。
また、このようにも述べています。
「目的はふたつあって、ひとつは個々の選手の状況をより的確に私が把握すること。言っている内容もそうですが、言っているときの表情、口調を確認することで、その子のいまの状況が、肉体的にだけではなく、精神的にもよくわかります。
もうひとつは、自分の口で言わせることで、前向きな気持ちで取り組ませるようにすること。人間って他人に言われるより、自分で言うほうが、より自主的に取り組むじゃないですか。
マネージャーなどの学生スタッフに対しても同じです。できないマネージャーは、『監督、今日の練習はどうしましょう』とただ訊いてくる。できるマネージャーは、『監督今日の練習は○○ですけれど、ちょっと暑いので一時間ずらしましょうか』と提案してきます。
自分の中で選択肢を持たないで、ただ訊いてくるマネージャーに対しては、『君はどうしたいの?』と訊き返します」」
この文章は監督からは多くの指示を与えず、学生自身から進言するようにしたという話です。トップダウンの学生組織、部活だとどうしても先輩やコーチ監督の指示待ちになってしまいがちです。それでは全員で同じ方向を向いた、本当の意味での強いチーム力を作ることは出来ないと感じました。
こうした考えを学び、私はこの言葉を納会の時残しました。
「着いてきてくださいとは言いません。支えてください。」
「言うことを聞いてくれとは言いません。考えを教えてください。」
この2点が私の今年のリーダーとしてのテーマです。
チームとしては2年ほど総合杯から遠ざかっていますが、今年こそは「強い」チームで勝利をおさめます。
日頃よりご支援頂いておりますOBOGの皆様、スポンサーの皆様に置かれましては本年も変わらぬご声援のほどよろしくお願い致します。
【参考記事】箱根3連覇に挑む青学、その強さを生んだ「体育会らしからぬ」指導法